近年は環境問題やエコへの意識が高まっていて、その傾向は住宅分野でも顕著です。
一戸建てを購入するなら、省エネ機能にこだわった物件に住みたいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、省エネ性能の表示である「BELS制度」についてよく知っているという方は、あまりいないかもしれません。
今回は、一戸建ての購入を検討されている方にむけて、BELSについてご説明します。
省エネ性能表示制度BELSとはどんな制度?
BELS(ベルス)とは、建築物省エネルギー性能表示制度のことです。
一般社団法人住宅性能評価・表示協会に登録された機関が、新築・既存の建築物の省エネ性能、つまり燃費の良さについて評価します。
建築物省エネ法第7条に基づく第三者認証の1つとして、平成28年に運用が始まりました。
BELSは企業が独自に実施する評価制度よりも、信頼性が高い点が特徴です。
一般的な住宅性能表示制度は、住宅の性能を10分野について評価しますが、BELSは省エネ性能のみを評価します。
評価方法は、冷暖房や給湯などで消費する一次エネルギー消費量をもとに、住宅の省エネ性能を1~5個の星の数で段階的に示す形式です。
具体的には、省エネルギー性能指標(BEI値)によって、評価を区分しています。
BEI値を求めるために使用するのは、以下の計算式です。
BEI=設計一次エネルギー消費量/基準一次エネルギー消費量
このBEIの値が小さいほど星の数が多く、省エネ効果が高いことを意味します。
星の数が2つ以上であれば、省エネ基準に達している証明になります。
BELSを取得した建築物には評価書が発行され、希望すればプレートやシールも取得可能です。
省エネ性能表示制度BELSを申請するメリット
BELSを申請するメリットはいくつかあります。
まずは省エネ性能が5段階で評価されているため、専門家ではない一般の人が見ても、どのくらい優れているのかが直感的にわかりやすい点です。
また、第三者機関が評価するため、信頼性が高いこともメリットの1つと言えるでしょう。
さらに、ゼロエネルギー住宅(ZEH・ゼッチ)の補助金申請に活用できるのも、大きなメリットです。
ZEHとは、断熱や省エネの機能を組み合わせて、一次消費エネルギー量の収支をゼロにすることを目指した住宅を指します。
このZEHを勧める取り組みの1つに補助金制度があり、BELSはそれを受けるための要件となっています。
ZEHは導入コストがかかるため、BELSを取得して補助金を受けられれば、リターンは大きいと言えるでしょう。
まとめ
BELSは第三者機関による、信頼性の高い省エネ評価制度です。
ZEHの補助金を受ける要件にもなっているため、ZEHをお考えの方には特にメリットが大きいでしょう。
省エネ機能を重視した一戸建てを購入する際には、BELS取得物件も検討されてみてはいかがでしょうか。
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