窓の断熱性能を比較!アルミサッシ・樹脂・複層ガラスを解説

リノベーション

西田 実宏

筆者 西田 実宏

不動産キャリア39年

明るく元気に、そして賢くがモットーです。

窓の断熱性能を比較!アルミサッシ・樹脂・複層ガラスを解説

窓の断熱性能を比較したいものの、アルミサッシと樹脂サッシ、さらに複層ガラスの違いがわかりにくく、どれを選べばよいか迷っていませんか。
窓まわりの仕様は、室内の寒さや暑さ、結露の出やすさ、冷暖房費の負担にも関わるため、住まいの快適性を考えるうえで早めに整理しておきたいポイントです。
本記事では、アルミサッシと樹脂サッシの特徴を比較しながら、複層ガラスやトリプルガラスが断熱性能に与える影響について解説します。
注文住宅や住宅リフォームで、後悔の少ない窓選びを進めたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。

窓の断熱性能①アルミサッシ

窓の断熱性能①アルミサッシ

窓のサッシ素材には、主にアルミや樹脂などの種類があります。
まずは、広く普及しているアルミサッシの特徴と注意点について、解説していきます。

構造と断熱性への影響

アルミサッシは、軽さと強さのバランスが良く、施工時にも扱いやすいのが特徴です。
ただし、アルミは熱を伝えやすい素材のため、樹脂サッシに比べると外気の影響を受けやすいとされています。
そのため、窓まわりの快適さを考える際は、見た目や価格だけでなく断熱性にも目を向けることが必要です。
たとえば、夏は強い日差しを受けることで窓まわりが熱を持ち、室温も上がりやすくなります。
一方で、冬は暖房の熱が逃げやすいうえに窓辺が冷えて、冷気や結露が起こりやすい傾向にあります。
こうした性質があるため、寒さや暑さが気になる住まいでは、素材の違いを体感しやすいでしょう。

生涯費用と耐久性

アルミサッシは材料費を抑えやすく、大量生産にも向いているため、初期費用を調整しやすい選択肢です。
また、強度があり、紫外線や風雨の影響を受けやすい環境でも、変形や色あせが起こりにくいとされています。
さらに、防食加工が施されている製品が多く、サビや腐食に配慮しやすい点も特徴です。
ただし、費用を考える際は本体価格だけでなく、結露によって壁紙や木部の手入れが増える可能性も見ておく必要があります。
そのため、アルミサッシは初期費用と耐久性に強みがある一方で、長く使うことを前提に総費用まで含めて検討することが大切です。

省エネ性能と光熱費

住宅では、熱の出入りが窓などの開口部に集中しやすいため、断熱対策は窓から考えると進めやすくなります。
断熱性が低い窓は外気の影響を受けやすく、冬は暖房、夏は冷房の負担が大きくなりやすい傾向があります。
その結果、室温を保つために冷暖房を長く使うことになり、毎月の光熱費にも差が出やすくなるでしょう。
たとえば、年間の負担が少しずつ変わるだけでも、長く暮らす中では無視しにくい差につながります。
また、省エネ住宅を目指す場合は、壁や天井だけでなく、窓の断熱性にも目を向けることが大切です。
サッシとガラスの組み合わせまで含めて見直すことで、住まい全体の快適さと省エネ性を高めやすくなります。

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窓の断熱性能②樹脂サッシ

窓の断熱性能②樹脂サッシ

前章では、アルミサッシについて述べましたが、より高い断熱性のものも気になりますよね。
ここでは、優れた断熱性を持つ樹脂サッシについて解説します。

素材特性と高い断熱性

樹脂サッシは、熱を伝えにくい樹脂を窓枠に使うため、室内の温度を保ちやすいのが特徴です。
アルミサッシと比べると外気の影響を受けにくく、窓まわりの冷えを抑えやすい傾向があります。
そのため、冬でも窓枠の表面温度が下がりにくく、室内との温度差が小さくなります。
温度差が小さくなることで結露も起こりにくくなり、拭き取りの手間を減らしやすくなるでしょう。
また、窓辺のひんやり感がやわらぐため、居間や寝室でも過ごしやすさを保ちやすくなります。
一年を通して快適な室内環境を整えたい場合は、樹脂サッシの高い断熱性に目を向けておくと良いでしょう。

初期費用と生涯費用

樹脂サッシは、断熱性や気密性を高めるための工夫が多く取り入れられているため、初期費用はやや高くなる傾向があります。
ただし、その分だけ冷暖房の効率が上がりやすく、毎月の光熱費を抑えやすい点はメリットです。
また、結露を抑えやすくなることで、窓まわりの木部や壁紙の傷みを防ぎやすくなります。
そのため、本体価格だけでなく、住み始めてからの維持費まで含めて考えることが大切です。
たとえば、光熱費の削減が長く続けば、初期費用の差を少しずつ補いやすくなります。
リフォームでは部分的に取り入れることもできるため、予算や暮らし方に合わせて無理なく進めやすい選択肢となります。

快適性と健康面のメリット

樹脂サッシは熱を伝えにくいため、冬でも窓際の空気が冷えにくく、足元のひんやり感を抑えやすいのが特徴です。
また、結露が起こりにくくなることで、カビやダニが発生しやすい環境を防ぎやすくなります。
室内の温度差も小さくなりやすいため、ご家族が過ごしやすい空間づくりにもつながるでしょう。
こうした快適さを保つには、普段の拭き掃除にくわえて、排水経路やパッキンの状態も定期的に確認しておくことが大切です。
汚れが気になる場合は中性洗剤でやさしく洗い、最後に乾いた布で仕上げるとお手入れしやすくなります。
このように、日頃から無理のない範囲で手入れを続けることで、断熱性と住み心地の良さを保ちやすくなります。

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窓の断熱性能③複層ガラス

窓の断熱性能③複層ガラス

ここまで、サッシの素材について解説しましたが、窓の大部分を占めるガラスの性能もおさえておきましょう。
最後に、複層ガラスの進化や、3層ガラスの魅力について解説していきます。

構造と断熱の仕組み

複層ガラスは、2枚以上のガラスの間に中空層を設けることで、熱の移動をゆるやかにする仕組みです。
この中空層があることで、ガラスを通る熱の伝わり方が抑えられ、室内の温度を保ちやすくなります。
さらに、特殊な金属膜を使ったタイプでは、熱の出入りも抑えやすく、冬の暖かさを逃がしにくくなるでしょう。
単層ガラスよりも断熱性が高いため、冷暖房の効率を整えやすい点も複層ガラスの特徴です。
窓の断熱性を考える際は、ガラスだけでなく、窓枠の素材との組み合わせまで見ることが大切です。
明るさや眺めを保ちながら快適な室内環境を整えたい場合は、住まいに合ったガラスを選ぶと良いでしょう。

3層ガラスの性能

3層ガラスは、3枚のガラスと2つの中空層を組み合わせることで、熱が外へ逃げにくい構造になっています。
中空層にはアルゴンガスなどを入れることが多く、空気よりも熱を伝えにくい状態をつくりやすいのが特徴です。
中空層の厚みを整えることで内部の空気が動きにくくなり、断熱性を高めやすくなります。
そのため、複層ガラスよりも高い断熱性能を求める住まいに、取り入れやすい仕様といえるでしょう。
また、ガラスの間に使う部材まで工夫すると、窓の端の冷えを抑えやすくなり、結露対策にもつながります。
ただし、ガラスの枚数が増えるぶん重さも出やすいため、開閉のしやすさまで含めて選ぶことが大切です。

省エネ基準と補助金

省エネ基準や省エネ住宅を考えるうえで、窓の断熱性能は住まい全体に関わる重要な要素です。
3層ガラスのような高断熱の窓を選ぶと、基準に合わせた計画を立てやすくなり、冷暖房の効率も整えやすくなります。
また、補助金制度では窓の性能に条件が設けられることがあるため、事前に対象となる仕様を確認しておきましょう。
導入費用はかかりますが、光熱費の負担を抑えやすくなるため、長い目で見ることも大切です。
とくに、新築やリフォームでは、初期費用と住み始めてからの節約効果をあわせて考えると、選び方の方向性が見えやすくなります。
地域の気候や暮らし方に合ったガラス仕様を選ぶことで、無理のない省エネ設計につなげやすくなります。

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まとめ

アルミサッシは初期費用を抑えやすく耐久性もありますが、熱を通しやすく、結露や光熱費の増加に注意が必要です。
樹脂サッシは初期費用が高めでも断熱性に優れ、結露を抑えながら、長期的な光熱費の負担軽減につなげやすい特徴があります。
複層ガラスや3層ガラスを取り入れると、窓全体の断熱性が高まり、省エネ基準への対応や光熱費の削減も見込みやすくなります。

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