不動産購入の平均年齢は何歳?最適なタイミングの考え方も解説

住宅ローン

西田 実宏

筆者 西田 実宏

不動産キャリア39年

明るく元気に、そして賢くがモットーです。

不動産購入の平均年齢は何歳?最適なタイミングの考え方も解説

「マイホームの購入を考え始めたものの、自分の年齢で購入して良いものか」と、タイミングに悩んでいませんか。
住宅購入の平均年齢は住宅の種類によって異るため、一概に「この年齢がベスト」と断言できるものではありません。
そこで本記事では、データに基づく平均購入年齢が何歳か、完済時期やライフイベントから考える最適なタイミング、そして見落としやすい住宅ローンの年齢制限までを解説いたします。
ご自身のライフプランに合った後悔のない選択をしたい方は、ぜひこの記事をご参考になさってくださいね。

不動産購入の平均年齢は何歳?

不動産購入の平均年齢は何歳?

不動産を購入する平均年齢を考える際には、主に住宅タイプ別の数値、購入時期によって年齢層が異なる背景、平均から外れた時期に購入するメリット・デメリットがあります。
まずは、住宅タイプ別の平均購入年齢と、その違いが生まれる背景について解説いたします。

住宅タイプ別の平均購入年齢

2024年度の住宅金融支援機構の調査によると、住宅の種類によって購入時の平均年齢には違いが見られます。
たとえば、土地を購入して、注文住宅を建てる場合の平均年齢は41.6歳、建売住宅は42.1歳です。
一方で、新築マンションの購入者は平均48.4歳、中古の一戸建ては45.3歳と、少し年齢層が上がる傾向にあります。
また、中古マンションの購入平均年齢は46.7歳、土地を所有済みで注文住宅を建てる場合は48.9歳です。
これらのデータから、購入時期は、概ね30代後半〜40代が中心だと読み取れます。

平均年齢が異なる背景

なぜ住宅タイプによって、平均購入年齢にこのような違いが生まれるのでしょうか。
その背景には、それぞれの住宅が持つ特徴と、購入者の人生設計や資金計画が大きく関係しています。
まず、注文住宅は、土地探しから設計の打ち合わせまで時間と手間を要し、費用も高くなる傾向にあります。
そのため、自己資金が貯まり年収も安定してくる40代以降の世代が、中心となって購入するのです。
それに対し、建売住宅は完成済みの物件を購入するため、比較的短期間で入居できる点が魅力です。
また、中古物件は、価格の手頃さやリフォーム前提の柔軟さから、検討開始の年齢が上がる傾向も見られます。

平均より早い/遅い購入のメリット

平均年齢はあくまで参考であり、ご自身の状況に合わせて、購入時期を考えることが大切です。
たとえば、20代や30代前半など、平均より若い年齢で家を買うことには大きなメリットがあります。
最大のメリットは、住宅ローンの返済期間を最長の50年などで組めるため、月々の返済額を抑えられることでしょう。
若いうちに返済を始めれば、定年前に完済する計画も立てやすく、老後の資金計画にも余裕が生まれます。
一方で、40代後半以降の購入は、安定した収入や豊富な自己資金によって、余裕のある資金計画を立てやすいのが強みです。
ただし、完済時年齢の制限から返済期間が短くなり、月々の返済額が高くなる可能性には注意が必要です。

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ローン完済とイベントから逆算する不動産購入タイミング

ローン完済とイベントから逆算する不動産購入タイミング

前章で、平均年齢について述べましたが、「平均」はあくまで目安であり、自分にとっての最適な時期を見極めることが重要です。
ここでは、住宅ローン完済年齢とライフイベントから逆算する、購入タイミングについて解説いたします。

完済年齢を基準にしたシミュレーション

まず、資金計画の中心となる住宅ローンから、購入時期を考えてみましょう。
多くの金融機関では、住宅ローンの完済時年齢を80歳未満と定めており、理想は定年を迎える65歳前後といわれています。
万が一、65歳で完済したい場合、35年ローンを組むなら30歳が開始となり、35歳で始めると完済は70歳になってしまいます。
返済期間を短くすると、同じ借入額でも月々の返済額は増えるため、計画的な資金準備が求められるでしょう。

主要ライフイベントと住まいニーズ

人生の節目であるライフイベントと、それに伴う住まいの要望の変化を見ていきましょう。
多くの場合、結婚や出産といったライフイベントが、住宅の購入を考える大きなきっかけとなります。
たとえば、「結婚」は、お互いの勤務地への交通の便などを考慮し、二人で新しい住まいを探す良いタイミングです。
「出産」で家族が増えると、より広い部屋数や子育てしやすい環境を求め、購入を具体的に検討し始めるご家庭も少なくありません。
また、「子どもの入学」も重要な時期で、子どもが転校しなくて済むよう、小学校へ上がる時期から逆算して家探しをするのが一般的です。

最適な購入タイミングを導く方法

それでは、「完済年齢」と「ライフイベント」を組み合わせて、最適な購入時期を見つける方法をご紹介いたします。
まず、ご自身の理想とする「住宅ローンの完済年齢」を、具体的に設定しましょう。
次に、今後の人生設計を「30歳で結婚、32歳で出産」というように、時系列で書き出していきます。
また、書き出したイベントのなかで、家が必要になる「きっかけ」がどれになるかを特定します。
最後に、完済年齢からの計画と、きっかけとなるイベントの時期を照らし合わせるのです。
たとえば、65歳完済を目指す計画で、きっかけが32歳の出産なら、30歳から32歳頃が最適な時期だと判断できます。
このように、資金計画と人生設計の両面から考えることで、後悔のない不動産購入が実現できます。

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住宅ローンの限界年齢と注意点

住宅ローンの限界年齢と注意点

最後に、見落としやすい「年齢に関するルール」と、長く安心して返済を続けるための備えを確認しておきましょう。
年齢条件は金融機関ごとに差がありますが、事前に理解しておくことで、申し込みの可否や借入条件の見通しが立ちやすくなります。

申込可能年齢と完済時年齢の目安

住宅ローンには、「申込可能年齢」と「完済時年齢」の2つの基準があり、一般的には申込時20歳以上、完済時80歳未満が目安といえます。
団体信用生命保険への加入が必須のローンでは、健康状態によっては、年齢に余裕があっても契約が難しくなる場合があります。
また、ペアローンや収入合算を活用すれば、一人当たりの借入負担を分散できるため、返済期間を無理に延ばさなくても月々の返済額を抑えた計画立てが可能です。

年齢と返済計画の最適化ポイント

完済時年齢に余裕がない場合、借入額を抑えるか、返済期間を短縮するかの選択が必要になります。
その際は、繰上げ返済の計画を同時に立て、ボーナスや教育費の山谷に合わせて、無理のない返済曲線を設計することが大切です。
また、固定費の見直しと金利タイプの組み合わせを同時に検討すれば、金利上昇局面でも家計のブレを和らげられます。
頭金を多めに用意できる40代以降であれば、借入比率を意識して総返済額を抑える戦略が有効だといえます。
なお、緊急予備資金を6か月分程度確保しておくことが、返済を続けるうえでの安心できるポイントになるでしょう。

ライフステージ変化への備え方

年齢が上がるほど、介護や医療費など予期せぬ支出が増える傾向にあるため、家計の耐久力を意識した設計が必要です。
保険や積立の見直しとともに、リフォーム費用の積立や、子どもの進学時期に合わせた資金計画を前倒しで準備しておくと安心です。
住み替えの可能性がある方は、売却時の残債リスクを下げるため、資産価値が落ちにくい立地や間取りを選ぶ視点が役立ちます。
定年後の収入減を見越して、退職金を繰上げ返済に充てる前提で、あらかじめ返済期間を設定しておく方法も検討しましょう。

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まとめ

不動産購入の平均年齢は40代ですが、住宅の種類や個人の資金計画によって最適な時期は異なります。
住宅ローンの理想的な完済年齢から逆算したり、結婚や出産といったライフイベントをきっかけに、購入時期を検討しましょう。
資金計画と人生設計の両面から総合的に考え、ご自身の状況に合った最適な購入タイミングを見極めることが重要です。

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