新築でも中古でも、戸建を購入するときには住宅ローンを利用する人が多いと言われています。
では、中古戸建を購入するとき、住宅ローンをフルローンにすることは可能なのでしょうか?
住宅ローンをフルローンに出来るのかどうかと、フルローンにする注意点をまとめていきます。
住宅ローンのフルローンとは?中古戸建購入で利用出来るのかをまとめます
住宅ローンのフルローンとは、家の価格と同じ額の住宅ローンを組んで購入するということです。
住宅ローンを組むとき、多くの人は頭金として購入価格の10%ほどをまとめて支払い、残りを住宅ローンにします。
頭金を支払うためには、貯金をしなくてはいけません。
頭金を払う資金はないけど安定して収入がある人は、フルローンで家を購入する人もいます。
中古戸建を購入するとき、住宅ローンをフルローンにすることは可能です。
フルローンにすると、中古戸建をすぐに購入できるというメリットがあります。
家族が増えるなどの理由ですぐに家を購入したい場合に、フルローンはよい手段といえるでしょう。
しかし、フルローンにできるのは土地と建物の代金のみで、手付金や諸費用をローンにすることはできない点は注意が必要です。
住宅ローンをフルローンにする注意点は?中古戸建は借りられないことも!
住宅ローンをフルローンにすると頭金を貯める必要がないメリットがありますが、デメリットもあることをチェックしておきましょう。
フルローンにするデメリットは、毎月の返済金額が多くなったり返済期間が長くなったりすることです。
頭金があれば30年で返済できるのに、40年の返済期間になることもあります。
また、中古戸建の購入をフルローンにしたいと思っても、出来ない場合もあるようです。
住宅ローンは、土地や建物を担保に組まれます。
万が一、住宅ローンの返済が滞っても担保で補えるように中古戸建を金融機関が査定するのです。
購入したい中古戸建の査定金額がフルローンの担保にならないと判断されると、住宅ローンを組ませてもらえません。
さらに、建築基準法の基準を満たしていない中古戸建の購入には、フルローンが利用できないこともあります。
これも、ローンの担保としての価値が下がることが理由です。
さらに注意しなければいけないのは、フルローンにする場合も手付金や諸費用はローンで払えないことが多い点です。
諸費用は購入金額のおよそ10%で、保険会社の保証料や事務手数料、印紙代や登記費用、仲介手数料などがあります。
これらの費用は、購入までに用意しておかなければいけません。