引っ越しや住み替えを検討している方の悩み。
それは、「今所有している不動産をどうしたらよいか?」
すでに持ち家を所有している場合、売却するにしてもなるべく高く売却して新生活に備えたいもの。
不動産の売却にベストなタイミングはいつなのでしょうか?
ここではベストなポイントとして、季節の面と不動産価格と税制の面、この2つを中心にご説明します。
不動産が高く売却できる時期はどんな季節?
売却に良い季節はやっぱり、毎年引っ越しの多い年度末がベスト。
特に4月の新生活を前に引っ越しが増えるため、その2~3か月前あたりから1年でもっとも中古住宅の取引が活発になります。
時期的には、転勤や異動が発表される1~3月が一番の狙い目。
焦って物件を探している場合が多いので、この時期は買い手が付きやすく売却期間も短くなります。
ただし4月以降はもう引っ越しが完了してぱったりと売れなくなりる可能性もありますので、時期を逃さないように注意しましょう。
また、反対に近隣に大規模マンションが建ち、同時期にマンションが立ったエリアも要注意。
そのマンションに住み替えする人々が一斉に今まで住んでいた家を売却するためです。
つまり、似たような間取り・広さ・エリアの物件の相場が値崩れするため、高く売却することが難しくなります。
不動産が高く売却できる時期の不動産価格は?
所有年数と税制の関係からみても、不動産を売却するに良いタイミングがあります。
結論から言いますと、「所有期間が5年超のタイミングでの売却」がおすすめです。
税制と物件価格の関係からちょうど良いタイミングと言えるからです。
まず税率の面ですが、不動産を売却して譲渡所得が発生すると所得税を納めますが、その税率が5年のタイミングで大きく変わります。
所得税・住民税の税率は下記の通りです。
●所有期間が5年以下:所得税30%、住民税9%
●所有期間が5年超:所得税15%、住民税5%
また、物件価格は年数が経てば経つほど安くなるのが一般的。
当然早いほうが高く売れるのですが、5年未満ですと売却して利益が出たとしても、先述の通り所得税・住民税の税率が高いため税金が差し引かれてしまうのです。
この税率と不動産価格の変動を考えると、ちょうど5年超のタイミングが物件価格と税率のバランス的にベストなタイミングと言えます。