中古住宅のなかには、再建築不可の物件があります。
将来的な建て替えが制限されているため、購入の際は注意が必要です。
こちらの記事では、中古住宅で再建築不可になる理由、購入するメリット・デメリットをご紹介していきます。
中古住宅で再建築不可となる理由とは?
再建築不可となる理由は、建築基準法にあります。
都市計画区域と準都市計画区域は、建築基準法で接道義務が定められています。
接道義務とは「幅員4m以上の道路に2m以上の間口で接していなければならない」もので、この基準を満たしていない土地には建物を建てられません。
中古住宅にはこの基準を満たしていない物件が存在するため、再建築不可物件として扱われます。
再建築不可の中古住宅を購入するメリットとは?
再建築不可の中古住宅には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
<メリット>
再建築不可の中古住宅を購入するメリットは、価格の安さです。
周辺の相場と比較して1割から5割程度安く購入できるため、リフォームなど別のところへ費用をかけたい方にオススメの物件です。
また建築制限のない土地と比較して、固定資産税評価額が低くなります。
毎年の税金が安くなる点もメリットです。
<デメリット>
デメリットは、将来的な建て替えや増改築ができない点です。
そのため自然災害や火災などで損壊した場合、その場所に住み続けられない可能性があるので注意してください。
またリフォームは可能ですが、築年数がたっているため修繕費もかさみます。
建物の状態によっては、耐震・断熱工事が必要な場合もあるでしょう。
<チェックするべきポイント>
再建築不可物件は、周囲を第三者の土地で囲まれていることがほとんどです。
そのため地中のライフラインがどのように敷地まで届いているのか、確認しておきましょう。
また排水や日当たり、風通しの状況もチェックすべきポイントです。
水はけが悪かったり湿気がたまりやすかったりするので、雨上がりには敷地周辺の状態を観察するのがオススメです。
まとめ
以上、再建築不可の中古住宅の理由や知っておきたいポイントをご紹介しました。
注意点はあるものの、ほかの物件と比較して安く手に入りやすい点がメリットです。
物件探しの選択肢が広がるため、検討してみてはいかがでしょうか。